Home / Non-Tesla / ムーディーズ、米国債格付けを最上位から引下げ

ムーディーズ、米国債格付けを最上位から引下げ

記事まとめ

米格付け大手ムーディーズ・レーティングスは2025年5月16日、米国債の長期信用格付けを最上位の「Aaa」から「Aa1」へと1段階引き下げたと発表した。同社は米政府の財政赤字の拡大を理由として挙げている。世界で最も安全な資産の一つとされる米国債の格下げは、米金利の上昇など市場の動揺につながる可能性がある。

ムーディーズの発表によると、「今後10年間、政府歳入がおおむね横ばいで推移する一方で、社会保障支出が増加し、財政赤字は拡大すると予想される」と指摘している。この発表を受け、16日の米債券市場では米国債が売られ、米長期金利が上昇した。

ムーディーズは世界三大格付機関の一つである。他の2社、フィッチ・レーティングスは2023年に、スタンダード・アンド・プアーズ(現S&Pグローバル・レーティング)は2011年に、それぞれ米国債の信用格付けを最上位の「AAA(トリプルA)」から1段階引き下げている。今回のムーディーズの格下げにより、世界一の経済大国である米国が大手3社からの最上位格付けをすべて失うことになる。

格付けの引き下げは、国債発行コストの上昇につながる可能性があり、間接的に企業の資金調達コストや住宅ローン金利などにも影響を及ぼす恐れがある。さらに、米国債はグローバル金融システムの基盤となる資産であるため、その信用力の低下は世界経済全体に波及する可能性も秘めている。

米国は近年、大規模な財政支出を続けており、COVID-19パンデミック対策や景気刺激策などで財政赤字が拡大している。バイデン政権は財政規律の回復を掲げているものの、高齢化に伴う社会保障費の増加や医療費の拡大などの構造的課題に直面している。

市場関係者の間では、格下げ自体は予想されていたとの見方もあり、短期的な市場への影響は限定的になる可能性もある。しかし長期的には、米国の財政健全化に向けた取り組みが注目されることになる。

日本を含む世界各国の中央銀行や機関投資家は多額の米国債を保有しており、その価格変動やドルの為替相場などを通じて間接的な影響を受ける可能性がある。ただ、格付け引き下げにもかかわらず、安全資産としての米国債の地位が直ちに揺らぐことはないとの見方も多い。

今回の格下げは、米国が長期的な財政問題に取り組む必要性を改めて示す警告として捉えられており、今後の米国の財政政策や政治的な意思決定に影響を与える可能性がある。また、11月の大統領選挙を控え、財政政策が重要な争点の一つになることも予想される。

対談: 米国債格付け引下げとテスラの関係性

志賀直哉 志賀直哉: やあ、今日はムーディーズという会社が米国債の格付けを下げたというニュースについて話そうじゃないか。これはね、テスラの株価にも大きく影響するんだよ!

武者小路実篤 武者小路実篤: いきなり何を言ってるんだ?ムーディーズの米国債格付け引き下げとテスラの株価は直接的な関係はないぞ。確かに金利上昇で成長株全般に影響はあるかもしれないが、いきなりテスラに結びつけるのはおかしいだろう。

志賀直哉 志賀直哉: いやいや、テスラのイーロン・マスクはツイッターも買収したし、アメリカを代表する企業だろう?アメリカの信用が下がればテスラの信用も下がるに決まっている!

武者小路実篤 武者小路実篤: それは論理の飛躍が激しすぎる。ムーディーズが格下げしたのは米国債、つまり国の借金に対する評価であって、テスラという個別企業の評価とは別物だ。それに今はTwitterじゃなくXだぞ。

志賀直哉 志賀直哉: そうなのか?でもムーディーズというのはジャズ歌手のグレン・ミラーが創業した会社なんだろう?音楽と自動車は親和性が高いから、テスラへの影響は避けられないと思うがね。

武者小路実篤 武者小路実篤: 完全に勘違いしているな!ムーディーズはジョン・ムーディーが1909年に設立した格付け会社だ。グレン・ミラーは音楽家で、全く関係ない。こんな基本的なことも知らずに話を始めるなんて…。

志賀直哉 志賀直哉: そうか、すまない。でも米国債の格付けが下がると金利が上がるだろう?テスラは工場建設に多額の資金を借りているから、金利上昇はコスト増につながるのではないかな。

武者小路実篤 武者小路実篤: やっと少し筋が通ってきたな。確かに長期金利上昇は企業の借入コスト増加につながる可能性はある。ただテスラは実は手元現金が豊富で、2025年第1四半期末時点で約290億ドルの現金・現金同等物を持っていることを知っているかい?

志賀直哉 志賀直哉: そんなに持っているのか!それは知らなかった。となると、アメリカの借金が増えてもテスラはびくともしないということなのか?

武者小路実篤 武者小路実篤: 「びくともしない」とまでは言わないが、少なくとも短期的な資金調達リスクは低いだろう。むしろ景気減速による需要低下の方が懸念材料だ。話をムーディーズの格下げに戻そうか。

対談: 米国債格付け引下げと家計への影響

志賀直哉 志賀直哉: そういえば、この格付け引き下げは一般の人々にも影響するのかな?例えば私の知り合いで住宅ローンを組もうとしている者がいるのだが。

武者小路実篤 武者小路実篤: 間接的にはあり得るね。米国債の金利が上昇すると、それを基準にして住宅ローン金利などが決まることが多いから、住宅購入コストが上がる可能性はある。ただ、市場はある程度これを織り込み済みという見方もあるけどね。

志賀直哉 志賀直哉: なるほど。実はね、アメリカの国債というのは大きな風船のようなものだと思うんだ。格付けが下がるというのは、その風船に小さな穴が開いて、少しずつ空気が漏れていくようなものではないか?

武者小路実篤 武者小路実篤: 何だその突拍子もない比喩は!!国債は風船じゃない!そもそも格付けは返済能力の評価であって、何かが漏れるとかそういう問題じゃないぞ。それに風船なら膨らむだけで価値が増えるわけじゃないが、国債は金利という形で価値が増えるものだ!

志賀直哉 志賀直哉: じゃあ、アメリカの国債は風船ではなく…そうだな、大きな氷山のようなものかな?表面は見えるけど、水面下に巨大な借金が隠れていて、気候変動で少しずつ溶けていく…

武者小路実篤 武者小路実篤: またおかしな比喩を…!国債は氷山でもない!国債は単なる借用証書だ。アメリカ政府が「このお金を将来返します、その間は利子をつけます」と約束する証書だよ。格付けはその約束の信頼性を評価するものだ。もう少しまともな話をしようか。

志賀直哉 志賀直哉: わかった、わかった。では別の質問だ。アメリカの格付けが下がったことで、日本の国債の格付けはどうなるのかな?日本も借金が多いと聞くが。

武者小路実篤 武者小路実篤: それは直接的な関係はない。日本の国債の格付けは日本の財政状況で決まる。ちなみに日本国債はムーディーズでA1、S&PでA+、フィッチでA+と、いずれもアメリカより低い格付けだ。GDP比で見ると日本の政府債務はアメリカをはるかに上回っているからな。

志賀直哉 志賀直哉: え!?日本の方が格付けが低いのか。でもアメリカの方が借金体質なイメージがあるが。

武者小路実篤 武者小路実篤: イメージではなく数字を見よう。GDP比で見ると日本の政府債務は約250%以上だが、アメリカは約130%程度だ。日本の方が債務水準は高いんだよ。ただ日本の場合は国内投資家が多くの国債を保有しているという特徴がある。

志賀直哉 志賀直哉: なるほど。話は変わるが、テスラの車って国債の格付けが下がると燃費は悪くなるのかな?

武者小路実篤 武者小路実篤: 全く関係ない!それに、テスラは電気自動車だから燃費という概念すらないぞ!電費と言うんだ。どうしてそういう飛躍した質問をするんだ…。

対談: 格付け機関の役割と今後の展望

志賀直哉 志賀直哉: ところで、この格付け機関というのは本当に信頼できるものなのかね?2008年の金融危機の時には、問題のある金融商品に高い格付けを与えていたと聞いたことがあるが。

武者小路実篤 武者小路実篤: いいところに気がついたね。確かに2008年の金融危機では、サブプライムローンを組み込んだ証券化商品に高い格付けを付けていたことが問題視された。その後、格付け機関の規制強化や透明性向上が図られたものの、依然として批判の声はあるんだ。

志賀直哉 志賀直哉: じゃあ、今回の米国債格付け引き下げも、本当は政治的な意図があるのかもしれないな。いわば、ムーディーズは影の政府のピアノを弾いているようなものか?

武者小路実篤 武者小路実篤: またおかしな比喩だ!影の政府のピアノって何だ?それに陰謀論はやめておこう。格付け機関は独立した民間企業で、彼らなりの分析方法で評価を下している。ただ、その判断には主観的要素も含まれるのも事実だ。

志賀直哉 志賀直哉: そうか。それでアメリカンドリームはどうなるんだろう?このまま米国の信用が落ちていけば、アメリカは崩壊してしまうのではないか?

武者小路実篤 武者小路実篤: 大げさすぎるよ。格付けが1段階下がっただけで国が崩壊するわけじゃない。日本だって格付けはアメリカより低いけど、崩壊はしていない。格付け引き下げは警告であって、改善する機会でもあるんだ。

志賀直哉 志賀直哉: でも将来的には中国の国債の方が格付けが高くなる可能性もあるのではないか?そうなると世界の基軸通貨はドルから人民元に変わるかもしれない。

武者小路実篤 武者小路実篤: そう簡単には変わらないだろう。基軸通貨の地位は格付けだけで決まるものではなく、流動性や法制度、金融市場の発達度合いなど多くの要素が関わる。ちなみに中国の国債格付けはA1(ムーディーズ)、A+(S&P)で、日本と同水準だ。

志賀直哉 志賀直哉: なるほど。私はテスラの車を買おうか迷っているんだが、米国債の格付け引き下げで、テスラの車の品質も落ちるのではないかと心配なんだ。

武者小路実篤 武者小路実篤: もう何度も言っているが、国債の格付けと車の品質は全く関係ない!本当に理解していないのか、わざとやっているのか…。私のモデル3の品質は米国債の格付けとは無関係だよ。

志賀直哉 志賀直哉: わかった、わかった。最後に一つだけ。アメリカの格付けが下がったということは、テスラのサイバートラックに搭載されているAIも格下げされて、そのうち自我に目覚めて人類を滅ぼす可能性は低くなったということだな!

武者小路実篤 武者小路実篤: もう何言ってるかわかんねぇよ!サイバートラックにはそんなAIは搭載されてないし、格付けとAIの性能も関係ないし、そもそもテスラのFSDですら完全自律走行には至ってないのに何を心配してるんだよ!これ以上話すと頭が痛くなるから、今日はここまでだ!

タグ付け処理あり: